のどが渇く原因

のどが渇く原因について

のどが渇く原因についてのどの渇く原因には、何らかの疾患が隠れている可能性もあります。私たちは、食事で摂取する水分をのぞいて平均約1,000ml/日以上の水分を摂っています。これよりも大量の水分を摂取してものどの渇きがある場合は、何かしらの疾患の可能性が考えられます。以下のような症状がある場合は、注意が必要です。

  • のどが渇くので、1日に水やジュースを何本も飲んでいる
  • 十分に水分を摂った後も、のどが渇いている
  • 唾液があまり出なく、口が渇いてどうしようもない

病気によるのどの渇き

脱水症

体内の水分が失われて、立ち眩みや血圧低下・倦怠感・口の乾燥・のどの渇き・脱力などの症状が起こる状態を脱水症と言います。熱中症などによって起こることが多く、ご自分で水分摂取できない時や意識が朦朧としている様子が見られたら、速やかに医療機関を受診してください(周囲にいる方にお願いしてください)。

発熱

平熱と言われる35~37℃よりも体温が高くなると、震えや頭痛・食欲不振などの症状と共にのどの渇きの症状が現れます。細菌やウイルス感染のほか、いずれかの炎症が原因であることがあります。

糖尿病

血中の血糖値が慢性的に高い状態が糖尿病です。インスリンを分泌する膵臓機能の低下やインスリンの働きが阻害されることで発症します。糖尿病は、食事習慣の乱れや運動不足・肥満・過度のストレスなどが原因で起こる生活習慣病の1つです。糖尿病は大きく1型と2型に分類されますが、いずれも初期段階における自覚症状がほとんどないため、気付いた時には病気がかなり進んでいることが多くあります。高血糖が続くと浸透圧利尿で尿が増え、細胞が脱水状態になるため、のどの渇きの症状も現れます。

副甲状腺機能亢進症

副甲状腺に腺腫やがんなどが形成されることで、副甲状腺ホルモンが過剰に分泌してしまう疾患です。血中のカルシウム濃度が過剰に高くなるため、尿路結石や骨粗しょう症・高カルシウム血症などを引き起こします。副甲状腺機能亢進症は、どちらかというと女性に多く見られ、このうち副甲状腺がんが発見されるのは約1~5%とほんのわずかです。また、副甲状腺自体に原因がある場合を原発性、それ以外を二次性(続発性)と区別されます。特に、高カルシウム血症の場合に、疲れやすい・頭痛・吐き気・胸焼けなどの症状に伴って、のどの渇きの症状が現れます。

更年期障害

更年期は、閉経を迎える前後の45~55歳頃までの期間を指します。女性は、閉経を前後にして女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が大きく揺らぎながら減少していきます。それに伴って、心身の様々な不調が起こります。これら心身の不調を更年期症状と言います。更年期症状の度合には個人差がありますが、症状が酷く生活や仕事に支障を及ぼす重度の状態を、更年期障害と呼びます。

シェーグレン症候群

自己免疫疾患の1つで、唾液や涙を産生する組織が炎症することで十分に作れなくなり、ドライマウスやドライアイの症状を引き起こします。自己免疫とは、自らを守る働きをする免疫機能に異常が起こり、自分の組織を攻撃してしまうことを言います。主に、遺伝的要因のほか、細菌やウイルス、免疫異常、女性ホルモンの異常などが原因とされています。
シェーグレン症候群は、中年の女性に多く見られ、特に50代に多く発症します。また、小さいお子さんからご高齢の方まで幅広く発症の可能性のあるとされています。
なお、自己免疫疾患である関節リウマチなど膠原病罹患者が発症する場合もあります。

尿崩症

ホルモン分泌異常によって、大量の排尿が見られる疾患を尿崩症と言います。特に、抗利尿ホルモンと呼ばれるホルモンが大きく関わる病気で、大量の尿の排泄が大きな特徴です。尿量が多くなることでのどの渇きが酷くなり、水分摂取量が追い付かないと脱水症状を招きます。このため、血圧低下・吐き気・頻脈などの症状が現れることがあります。遺伝子異常や腎疾患などが原因となる「腎性尿崩症」と外傷や脳腫瘍などが影響する「中枢性尿崩症」の2つに分類されます。

薬の副作用

薬の服用によってのどの渇きの副作用を起こすことが多く、その種類も幅広いため、何らかの服薬によってのどが渇く・口が渇く症状がある場合は、まずは担当医師に相談してみてください。主に、高血圧の薬や抗アレルギー薬・胃薬などの副作用でのどの渇きが現れます。くれぐれも、自己判断で服薬を中断しないようご注意ください。

受診の目安

水分を十分に摂取しているにも関わらず、のどの渇きが長く続く場合は、一度医療機関を受診することをお勧めしております。受診の際は、1日の水分摂取量・摂取している飲料の種類・のどの渇き以外の症状などを医師にお伝えください。

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